これだけではありませんが、このような環境に育つことで、様々な事象に対し“誤解”をしていくことになります。“誤解”の認識で関係性構築をするようになるので、トラブルにならないわけがありません。本来ならばこども時代に学ばなければならないことが、まるっと学べていないということです。

このような “誤解” がある限り、差別と偏見と矛盾の混乱の中、児童虐待は無くなりませんし、10代の自殺や産後0日児の虐待死も無くなることはありません。今すぐ全体的な心理教育と個人課題の解決が必要と考えます。そして、こども時代に学ばなければならないことを、すべてのこどもが等しく学べるようにすることを考えなければ、世の中のトラブルは無くなりません。

〈学べるとどうなる?〉

 逆を言うとすると、こども時代に学ばなければならないことをすべてのこどもが等しく学べるようにするならば、こどもは自分の人生を生き切る力 “人間力” を身につけることとなり、個人の成長が阻害されることが無いならば、日本の数々の社会問題は個人の孤立や生きづらさからくるものですが、それを減らす、無くす、ということに繋がるということです。