婚姻中に強引な愛着関係の引き離しをされ、混乱に落とされ精神疾患となった小2の娘のことを想いながら、反省を踏まえ、23年会えていない中、それぞれの歴史を埋めるように、親子問題に取り組んでいる。
 今日はパブコメ後の雑感①として、現在の家族法制での問題点について。長文ですので悪しからず。
▫️
 2月の半ばに、家族法制に関するパブコメの募集が終わった。現在、離婚後は単独親権制度の形がとられているが、今後もこの継続がよいのか、海外諸国に倣い共同親権制度とするのがよいのか、を国民に細かく聞いていた。

現行法制の特徴

 次の現行法制の特徴は、あくまでも主観であり、子の立場からの見方でしかないが、挙げてみる。
▫️
*婚姻中別居状態においても、離婚後と同じ状態が作られる
▫️
*改善を図るための別居期間とは限らず、子にとっては何のための別居状態を作るのか不明なケースが多い
▫️
*離婚後父母の片方が親権を持つことにより、もう片方の親や親族に、特に子は関わってはいけないという風潮がある
▫️
*これまで子を支えてきた親族が仮に半分となるとすれば、沢山の想いや世界観に触れ成長する必要がある子にとっては、不利益となりやすい
▫️
*関わってはいけないから、と考えた時に、離婚後は勿論のこと婚姻中の別居時にも子を片方の親に会わせてはいけないとするのが妥当と考えることがある
▫️
*夫婦が対立関係にある時、別居若しくは離婚後子どもも同じように「会いたくない」と思っていると考えがちである
▫️
*DV・虐待があるケースでは、強制的に引き離す必要があるが、DV・虐待をする側が親権を持つことがあることが問題となっている

*離婚後、シングルとしての心の傷つきが大きくなることに気づけぬまま、子への不適切な養育がさらに悪化するケースは少なくはないが、片方の親族に会えないため、SOSを出せる先が極めて少なくなる。
▫️
*裁判所においては、有責が認められる場合に離婚が可能となるが、相手方にDV・虐待その他の非があると公で立件できないケースにおいても、改善の余地があるはずが、双方に対し何の改善の指導や教育、調整もされないだけでなく、相手方をDV虐待等の有責者であるとする対応があることは、子から見れば大きな損害と言える
▫️
*離婚のケースを過去の判例に必ず基づいて判定しようとし、その紐付け方の理由が不透明である
▫️
*夫婦の感情が全面に現れる別居離婚劇において、子の心は決めつけられるか置き去りである場合が多いが、一方的な精神的な断絶は不適切な養育に値することは、その場面での優先順位は非常に低い
▫️
*父母のケンカ(面前DV)を見せられ続けた挙句、愛着関係を強引に引き離すことでの子への心理的影響は甚大であることは、まだあまり知られていない
▫️
*あまりに不手際が多い割に、心理的なケアがされないため、相手方や子どもが自殺するケースも増えてきている
▫️
*そこに付け込み当然のようにビジネスをする輩も多い
▫️
*海外から逮捕状が出ている

別居・離婚について
 夫婦の気持ちが離れること、離婚することは、今や非難されることでもなく、夫婦の自由である。
 しかしながら、この父母が作り出すカオスに巻き込まれる子どもは、その心の傷つきを表現する言葉も持たず、その心の傷つきを解消する術も知らず、無かったことにする、これが現在の日本人の得意とするところである。
▫️
 この「自らの感情を無かったことに」したとしても、実は無くなっておらず、複雑な形で折り重なり、孤立孤独が作られることも、知る人はまだ少ない。

心の傷つきからの社会問題
 このようなことから見ても、ここから社会問題に繋がっているその流れは、手に取るように見える。
 孤立孤独を抱えたままでは、自らの尊厳を獲得することが難しい。生きづらさの中生き続け、高齢者になってもその呪縛から逃れられない過去の私と同じ苦しみを持つ方々へ向け、尊厳をしっかり感じながら自分の生きたい人生を生きるためのお手伝いを続けながら、日本社会に対し問題提起をし、社会問題の解決や予防を目的として心理教育をと訴えている。

(加藤クミ子 spcmirai.ink@gmail.com

次回は、パブコメ後の雑感②として、その歴史と改善策について。

下記シェアボタンよりシェアしていただけると嬉しいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です